ええとこ御影

澤の井


 御影を紹介する上でここを外す訳には行きません!
 太鼓の昔から御影の地は扇状地となっています。六甲山の急傾斜から流れてきた水の流れは風化した花崗岩の砂や岩を流し、その流れが山すそで傾斜が緩やかになることにより、一緒に流れてきた砂や岩が堆積し、長年かかって扇状地(砂礫層)を形成します。水の流れはその上を流れることで天井川(周りの人家の天井よりも高い位置を流れる川)と呼ばれ、地盤と砂礫層の間を流れる六甲山からの地下水が砂礫層の薄くなる海岸近辺で湧き出します。その一つがこの「澤の井」です。
 現在、その場所は阪神御影駅南の駅橋梁下にあります。


     
現在の様子です。駅高架下で少し分かりにくいですが、池になっていて亀などもいます。


     
池の入り口には2枚の石碑があります。澤の井の由来について書かれています。要約すると・・・

 神巧皇后が芦屋の浜辺から三韓遠征のために御船を出した時、住吉大神にて遠征が無事に終わることを祈った後、凱旋参拝の際にこの泉に来られた。そこでお化粧をする時に泉の水に御姿を映された。皇后の姿がとても美しく映り、このことが「御影」という地名の起源になったとのこと。

その後いつからかこの泉を「澤の井」と称し、地元の人々が汲むようになりだした。後醍醐天皇の時代(南北朝時代)にこの泉の水で酒を造り天皇に献上した際、たいそう喜ばれた。(嘉納あらせられた) それ以来、「嘉納」を氏として一族に名前として与えた。(現、菊正宗酒造は嘉納氏)
現在においてもこの泉は絶えることなく湧き続ける聖なる泉である。


ちなみに地元、御影小学校の校歌にもちゃんと歌われています。「水、清らかに湧くところ」っとね。


                                
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