ここは知っとこ!東之町(ひがんじょ)

山形提灯

提灯のコーナーでも触れましたが、我が町の地車は平成4年の大改修で、屋根周りもきれいになりましたので、昼間は山形提灯を取り付けていません。購入時から平成4年の祭りまでは、ボロ隠しの意味もあり取り付けていました。尚イベント参加時には取り付けています。

●大阪住吉型地車
神戸で曳くからには神戸型地車…当然こだわるべきでしょう。しかし、財政的な事もありますし、それよりも、祭りの本来の目的のひとつである地域コミニュケーションの事を思えば、どんな型であれ、祭りを行うことの方が先決と考えます。
大阪型地車は完璧に神戸型地車に変える事は、不可能でしょう。しかし、我々は与えられたこの名地車の、良いところをできる限り残しながら、限りなく神戸型に近づけようと、努力をしています。
→→平成22年の改修後→→



●紫紺の飾り幕
平成年飾り幕新調が決議されましたおり、幕の地色についても討議を重ねました。幕は赤色が一般的ですが、黄色の森地車(神戸市森稲荷神社)白色の呉田地車(神戸市本住吉神社)など特徴をもつ地区もみられます。我がひがんじょは紫紺としました。そこからが大変、見本の色造りをしました。染め粉の混合の割合を変えた、微妙に違う紫紺の色を、ネルに染め上げてできた10枚ほどの見本地に、実際使用する金糸を乗せながら決定しました。紫紺の飾り幕は地車を、締った感じに見せてくれています。


宮入の形態と伊勢音頭の奉納 
とかく伝統に縛られがちな祭りに、新風を吹き込めば、批判の波風が立ち起こることは承知の上で、粋な祭りをめざした我が町は、「伊勢音頭」の奉納・め組の宮入・練りの際の掛合い等など宮入に採り入れてきました。「御影の伝統と違う…」云々賛否両論の中、またこれも、伝統となりつつあります。
 
     

刎匂欄
平成4年の大改修の時、刎匂欄に作り替えました。飾り金具による刎匂欄ではなく、黒檀木工による本式の刎匂欄となっています。


直会(なおらえ)
地車曳行終了後の直会(打ち上げ)には、中学生以上の参加者と、お手伝いいただいた婦人方等、関係者全員一同に会して行われます。もちろん未成人の飲酒・喫煙は厳禁となっています。祭りは老若男女全ての方々の力が、一体となって成功に結びつくという、一貫した思いがあるからです。



●め組
地車大修理を終えた平成5年の祭りにデビュー、当初は「女性若衆」でしたが、次の年からは「め組」となりました。西宮若戎会地車(西宮神社)や東明地車(御影東明八幡神社)を参考に、結成したものです。昼間の曳行時は、綱を持つ子供を安全に誘導するのが主な役割です。夜は祭りの盛り上げに徹します。特に宮入やパレードの練りまわしの時は、「しゃんとせーや」と男若衆との掛合いが華やかです。



●囃子
東之町の囃子は「スローテンポ」である、と認識されるようになりましたが、昔とはたぶん全く違うものだと思っています。スローテンポで奏でる事で、小さな地車でも多少大きく感じ、また、重さを感じさせます。宮での練り太鼓(宮入太鼓)は、曳き手の歩調に合わせる為に、スローテンポでたたいています。また、地車を出発させる時、まず「ソーラ」という囃子(全体に出発準備を促す囃子)を打ちますが、30〜40秒間かかり、そこから囃子が変わって、そのきっかけでやっと地車を出発させるのが、この辺りの慣らわしとなっていますが、我が町は、たとえば交差点では、相手側の信号を詠みながら、こちら側の信号が青に変わると同時に出発できるよう、鳴り物責任者がタイミングをはかって、前もって囃子方にサインを出しています。



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 鳴り物について 地車の構造   ここは知っとこ!東之町

                    
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